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7期生
ゼミナール活動

まちどおし工房

​世界の柄で作る、待ち遠しい写真立て

こども未来館ここにこで、アートを通して多文化交流を目的とするプロジェクト。この共通目的をスタート地点に、言葉が伝わらなくても同じ感覚を共有し繋がることができるのではないか、という考えから工作をテーマにしようと集まったのが私たち「まちどおし工房」です。
小さい子向け、個性が出る、作ったものを持ち帰ることができる、仕舞い込まず飾ることができる、など意見を出し合い、条件に合うものを検討していった結果、工作するものは写真立てに決まりました。
私たちが土台となる白いフォトフレームを用意します。そのフォトフレームに4~9歳の子供たちが装飾をします。装飾の材料に多文化的要素として世界の紋様や柄を取り入れました。紋様や柄をプリントした紙を使う過程で、子どもたちが今まで知らなかった国に興味を持ってくれるのではないかと考えたからです。
さらに、ワークショップではフォトフレームを作るだけでなく、その場で子供たちの写真を撮影します。後日現像したものをフォトフレームに入れて、私たちの足でお届けすることにしました。
また、私たちはこのワークショップを「イッツアここにこワールド」の前に、プレスクールでも実施しました。
このように、「作る」「待つ」「届く」の3つの段階で素敵な時間が味わえるプロジェクトを目指しました。

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​ワークショップ当日の様子

​まちどおしい写真立てを「作る」

まず第一段階、「作る」ものはフォトフレームです。私たちは段ボールと紙で作った土台となる白いフォトフレーム、世界各国の模様が描かれた20種類以上の紙を準備しました。対象年齢が低いため、はさみを使わず済むようにあらかじめ、丸、三角、星などに切った紙も用意しました。当日は、使う模様がどの国のものか分かるように、模様で作った世界地図なども掲示しました。すると、「ブラジルの柄使いたい!」と、国と柄を一致させて選んでくれる子供もいました。
こども未来館ここにこに集まった親子たちは、自由に選んだ紙をちぎって貼って、自分だけのデザインのフォトフレームを作りました。色や柄がある紙を用意しても柄のある方に糊を塗ったり、柄を内側にして折ったりする子もいて、裏表の概念に縛られない子供の柔軟性のある作品にこちらが驚かされました。
フレームが完成したら、フォトスポットで自分の作品を持って記念写真を撮影しました。

このワークショップの様子を見て、その場で参加を希望する親子も複数いました。

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選べる柄や世界地図

​記念撮影の様子

​「待つ」楽しみ!

第二段階は「待つ」期間。このワークショップの特徴は、作った当日に作品を持ち帰らない、ということです。私たちまちどおし工房のメンバーが現像した記念写真をフォトフレームに入れ、立てて飾れるように足をつけてお届けするからです。この際、中の写真を出し入れ可能にし、写真を入れ替えて使えるような工夫をしました。当日一緒に写真を撮らなかった親子も、いつか撮った時に写真を入れることができます。

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​完成した写真立て

フォトフレームが「届く」

そしてフォトフレームが「届く」第三段階です。作品を「まちどおし工房」の封筒に入れ、3日間に分けて、それぞれの家に私たちが配達しました。何人かの親子には直接手渡しできました。はじめはお父さんが出てきて、受け取るとすぐ家の中に戻ったと思ったら、子供を呼んできて、子供が直接ありがとうと言ってくれたお宅もありました。ここにこでははしゃいでいたのに、配達した時に会うと恥ずかしそうに壁の後ろから玄関をこっそり覗いていた子もいて、工作に夢中になって感情が解放されていたことが後から分かりました。自分たちで届けに行ったからこそ、普段恥ずかしがり屋かもしれない子がワークショップに夢中になってくれていたことを知ることができました。その日限りのプロジェクトで、自分たちで配達していなかったら、分からないことでした。

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​封入の様子

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​配達に行く学生

​プレスクールでのワークショップ

ここにこでのイベント開催前に、豊橋市多文化共生・国際課、フロンティアとよはしの協力を得て、「プレスクール」でワークショップをしました。プレスクールは、小学校に上がる予定の外国籍の子供たちが、日本の学校の仕組みに慣れるための準備や日本語の勉強などをするところです。生徒にとっては初めての工作だったようです。しかし、簡単な単語を選んだ説明や、分かる子が分からない子に教えてあげていたことで思っていたよりスムーズに進行できました。ひとりひとり違うフレームを作り、決めポーズで写真を撮って楽しみ、言葉での感想は聞けなくても笑顔でハグしてくれた子供もいました。言語も国籍も超え、工作を通して繋がることができました。
また、ここで作ってもらったフォトフレームは、写真を入れて「イッツアここにこワールド」当日に展示をさせていただきました。
ここにこでの作品展示では来館した人たちが興味を示してくれたり、それを見て参加してくれたりしました。プレスクールで参加してくれた子供も、親子でここにこに足を運んでもう一回ワークショップを楽しんでくれました。

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​ワークショップの様子

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当日の展示の様子

​最後に

「まちどおし工房」はアートを通した多文化交流、言葉が伝わらなくても同じ感覚を共有し繋がることを目的として出発しました。
私たちは工作を通して様々な関係を築き、「作る」「待つ」「届く」3つの時間を共有しました。言語が全て伝わらなくても繋がることができ、親子の素敵な作品を間近で見ることができました。また自分たちで作品を届けたことで、ワークショップの場だけでは分からなかったことを知ることができました。
子供たちのフォトフレームを作った記憶は、いつかあいまいになるかもしれません。でも、そのフォトフレームを見て、親子で語り合い当時を思い出す。そんな未来もまちどおしいです。

(森田、田口、安江、大嶽、池田  7期生)

​《プロジェクト実施期間:2020年9月~12月中旬

2020年11月26日 プレスクールにてワークショップ
2020年12月13日 こども未来館ここにこにてワークショップ
2020年12月18,19,21日 作品配達
2020年1月14日 プレスクールへ作品お届け

 

​《資料

「まちどおし工房」フライヤー、配達用カード

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​フライヤー

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配達用カード

​クリックするとpdfでご覧しただけます。

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