7期生
ゼミナール活動
さんたさんぽ
はじめましての人とお散歩 会話が生まれる機会を作りたい
愛知大学文学部のある豊橋市には、18,793人の外国人の方が住んでいます(2020年9月30日時点)。しかし、私たちは同じまちで過ごしていながら、このまちに住む外国人の方とお話ししたことがありませんでした。
せっかく同じまちで暮らしているのにそれではもったいない! 様々な人と出会い、自分には無い価値観に触れてみたい!!
さんたさんぽは、そんな「外国人の方をはじめとする、まだ出会ったことのない人とお話しする機会を作りたい」という私たちの想いから生まれたワークショップです。アートを通じて会話ができる場づくりについて、私たちは話し合いと実験を重ね、その中から、一緒にまちを歩く町散策が、座っての交流よりも会話が生まれやすいことを発見しました。町散策の中で会話が生まれ、1つの地図を共に作ることでつながりが生まれるのではと考え、町散策と地図作りのワークショップを企画しました。
12月13日のここにこでのワークショップ開催に加えて、事前に「にほんごきょうしつ」でのプレワークも行いました。


ここにこでのワークショップ当日の様子
みんなの個性で魅力的な地図へ
「さんたさんぽ」は町散策と地図作りのワークショップです。
地図をなくしてしまったサンタさんを助けるため、ヒントの絵を頼りに場所を見つけ、その場所の写真を撮り、写真を使って私たちだけの大きな地図を完成させました。
散策中、印象的だった出来事があります。とあるスーパーの近くを散策していた時、6歳の女の子のお母さんが「車でよく来るけど、歩いてみると全く違う景色が見えて面白いです。」とおっしゃっていました。確かに、車と徒歩では景色が流れていく速さや、まちを見る視点も変わります。こんなことも一人で歩いていたら気付けなかったかもしれません。そう思うと心がほっこりしました。そして、次に親子でスーパーに来た時には「ワークショップで通った道だね」という会話が生まれていたらいいなと思います。
その他にも率先して場所を探してくれた女の子。道を教えてくれたおばあちゃん。素敵なポーズで撮影を盛り上げてくれたブラジル人の女の子。いちょうを拾ってきて地図に貼ってくれた兄妹など、参加した皆さんの個性豊かな感性によってとても魅力的な地図に仕上がりました。
完成した地図の写真をこちらに掲載しています。ぜひクリックしてご覧ください。皆さんの知らない豊橋が見つかるかもしれません。
午前の部の作品
午後の部の作品
クリックするとpdfでご覧いただけます。
イラストや寸劇を交えて伝わりやすく
外国人の方や子どもたちが参加してくれたこのワークショップでは、言語や年齢の違いを超えてわかりやすく伝えることが大きな課題でした。そこで私たちは次の2点を工夫しました。
1点目は、内容説明の際にイラストを付け、イメージが伝わりやすいようにしたことです。チラシの内容説明欄を4コマ漫画のようにしたことで、外国人の方や子どもでも簡単に内容が想像できるようなデザインにしました。
2点目は、当日のルール説明の際に寸劇を交えて行ったことです。サンタさんが登場し、地図を作るのを手伝って欲しいと説明すると、子どもたちは様々なリアクションを見せながら一生懸命に話を聞いてくれました。中でも印象的だったのが、寸劇の中でサンタさんが地図を無くして困っていた時、6歳の女の子が「わかった!じゃあ地図を作ろう!!」と手を挙げて提案してくれたことです。私たちは子どもたちがスムーズにゲームに参加できるように寸劇でレールを敷き、一生懸命引き込まなくてはと思っていました。しかしその子は私たちが敷いたレールを飛び越えるほど、ノリノリでゲームに参加してくれました。他の子どもたちも、サンタさんの声かけでゲームに対する意欲が向上しているように見えたので、寸劇を取り入れて本当に良かったと感じました。


サンタさんのお願いを一生懸命聞く子どもたち
「にほんごきょうしつ」の皆さんとプレワーク
ここにこでの開催前に豊橋市国際交流協会の協力を得て、「にほんごきょうしつ」に通うブラジル人の方5名とプレワークを行いました。
プレワークでは教室内にある物の一部が拡大された画像をヒントに、それらを見つけて写真を撮るゲームをしました。宝さがしのようなゲームに皆さん夢中になってくださり、見つけることができた時は言語の壁も飛び越え、手を叩き飛び跳ねて喜びを分かち合いました。ゲームを楽しむことに国籍は関係ないのだ、と私たちが体感できたことがこの日の大きな収穫でした。
参加者の男の子に、ここにこでのワークショップにも参加してもらえないかと尋ねると「参加するよ!」と即答してくれました。嬉しさのあまりグータッチを促すと、彼もグータッチを返してくれました。話す言語が違うので言葉で全てを伝えることは難しいけれど、伝える方法は他にもあるのだと感じました。
プレワーク終了後、メディア芸術専攻のInstagramをフォローしてくれた人もいました。「今後もつながっていたい」と思ってもらえたのかなと嬉しくなりました。次は参加者とファシリテーターという関係ではなく、友達として会いたいなと思っています。


プレワーク当日の様子
さいごに
大きな地図作りの際、日本人の男の子がブラジル人の女の子に話しかけ、一緒に写真を貼っているのを見て、私たちがファシリテーターとして頑張りすぎなくても自然と生まれるつながりもあるのだと感じました。私たちが目指していた「はじめましての人とお話しする機会を作る」ことができたのかなと嬉しくなりました。
この企画のため協力してくださったこども未来館ここにこの皆さん、豊橋市国際交流協会の皆さん、そして参加してくださった皆さん、本当にありがとうございました!
(吉林、佐藤、川路、髙木 7期生)

《プロジェクト実施期間:2020年9月〜12月中旬》
2020年11月10日 大学構内にてシミュレーション
2020年11月24日 豊橋駅周辺にてシミュレーション
2020年12月5日 豊橋市国際交流協会の「にほんごきょうしつ」でプレワーク
2020年12月13日 こども未来館ここにこにてワークショップ
2020年12月14日~12月22日 こども未来館ここにこにて大きな地図の展示
《資料1》
「さんたさんぽ」フライヤー
《資料2》
プレワーク フライヤー
《資料3》
ワークショップで使用した地図





